顧客事例 藤原興業様
神奈川県横浜市の有限会社藤原興業様は、行政書士柏崎法務事務所にて、建設業許可を取得されました。その経緯と効果について、代表取締役 藤原 敏廣様にお話を伺いました。
(藤原興業について)
横浜市の設計コンサルティング会社。平成13年法人化。建設業許可取得は平成24年。従業員数8名。
■ 藤原興業の概要 ~プラントの設計コンサルティング会社
― 藤原興業について教えてください
エネルギープラント、製鉄プラントの設計コンサルティング会社です。
以前は鉄鋼業界でサラリーマンをしており、火力発電所の設計や建設、天然ガスのパイプラインのプロジェクトマネジメントなどに携わっていましたが退職し、2001年(平成13年)に法人化。現在は、設計のみならず、建設コンサルティングや工事監理、解体コーディネートなどに業務の幅を拡げてくることができました。現在の従業員は8名。
― 建設業許可は、いつ取得されましたか?
最初に相談したのが、2012年(平成24年)の9月。建設業許可は、同年11月に申請し、同年12月に取得しました。年内には取得したかったので、予定どおりでした。
■ 「コンサルティング業務」では、「建設業の経営経験」とみなされなかった
― どのような問題が起こったのでしょうか?
当社は、建築会社として事業を開始していません。設計コンサルティングや工事監理が業務ですので、契約書の記載も「設計コンサルティング契約」や「工事監理契約」という名目でした。しかし、ここがいけなかった。この表記では、コンサルティングや監理を請け負っているとみなされ、工事現場に立ち会っていないと役所は捉えるようなのです。つまり、「建設業の経営経験」がないと判断されたのです。
しかし、現実には、建設業の経験は豊富ですし、工事現場にも立ち会っています。この契約書の記載と現実の差をどう埋めるか?そこが論点となったのです。
建設業許可の要件|許可の基準(建設業法第7条)
建設業許可を取得するためには、次の4つの要件を全て満たしていなければなりません。
1) 経営業務の管理責任者
建設業を営んでいた会社の役員経験又は個人事業主としての経験を少なくとも5年間以上有している人が、これから申請しようとする会社の常勤の役員又は個人事業主として1人以上いること。
2) 専任技術者
国の定めた資格要件を備えた技術者を、営業所ごとに1人以上常勤で配置していること。
3) 誠実性
建設業の営業に関し、不誠実な行為を行う恐れのないこと。過去に許可を取り消され、又は禁固刑ないしは刑法等の罰金刑を受け、その後一定の期間を経過していない場合や、暴力団組織の構成員等に指定されている場合は許可できません。
4) 財産的基礎
500万円の資金調達能力があること。
■ 「工事をした」物的証拠を集め、対応した
― 柏崎さんは、この状況をどのように対処し、解決したのですか?
柏崎)
藤原興業様が請け負った契約内容は役所の見解と相違なく、単に名目上の問題だけということはわかっていましたから、過去にさかのぼって事実書類を集めることに集中しました。つまり、「建設業の経営経験とみなす書類」として、工事をしたという物的証拠を集めることにしたのです。
そこで、藤原興業様に、過去の作業工程表や見積書を探し出してもらいました。その物的証拠である書類をもとに、契約書上の名目と実態が乖離していないことを立証し、役所に理解を求めました。
■ インターネットで見つけても、実際に会ってみないとわからない)
― 建設業許可を依頼するにあたって、どのような行政書士をさがしていましたか?
インターネットで行政書士をさがしましたが、正直よくわからないよね。やっぱり、実際に会ってみないと。で、柏崎さんに電話で問い合わせをしたのです。
― 柏崎さんと会った、第一印象は?
会うまでは「難しい人かな」という印象はあったよね(笑)でも、会ってみたら、まったくそんなことはなかった。気さくだし、誠実。事務所のみんなも若いしね。
■ 手続きは、スタッフを含めた組織で対応してくれたので、安心でした
― 若いスタッフが多いことで、不安はありませんでしたか?
気にならなかったですね。むしろ、若い人はチャレンジ志向ですし、やり取りをしていてもスピード感がある。
柏崎さんだけでなく、事務所の何人かのスタッフと書類などについての事務的なやり取りもよくしたけど、すばやく的確な対応で、柏崎さんが「よく教育してるな」「しっかり人材マネジメントしてるな」という印象を受けました。マネジメントのしっかりしている事務所が対応してくれれば、安心できますしね。
藤原様
柏崎)
行政書士の多くは、ひとり事務所ですから、ご自身がしっかり対応すれば事足ります。その点、当事務所は●名が、組織として対応しています。その分、同時にたくさんの案件を処理できますし、専門的なノウハウが早く貯まっていきます。その意味でも、人材マネジメントには、常に気を配っていますね。
― 実務面での対応はいかがでしたか?
法律的な面をすべて任せておける安心感はありました。
私自身、法律のことは、よくわかりません。その点、柏崎さんは法律家ですし、建設業許可取得のプロフェッショナルです。
私のような建設業界の人間にとっては、あたり前の契約内容であっても、建設業許可を審査する役所としては受け入れられないことがある。その差異を埋めるために、何が必要で、どう交渉すれば役所が納得してくれるか? そうなると、素人では太刀打ちできません。
いまの有限会社を設立したときは、自分自身で手続きしましたが、建設業許可は専門家である柏崎さんに依頼して、ほんとうによかったと思っていますよ。
■ 書類の確認や交渉は、すべておまかせ。私は、過去の書類を探すだけ
― ご自身で、建築許可の手続きをしようとは思いませんでしたか?
まったく思いませんでしたね。
日常的に、消防申請や建築申請、立会検査など、役所と折衝することは多いのですが、お互いのルールがちがう者同士では、平行線ですからね。書類を揃えて、何度も役所に通って手続きするくらいなら、専門家に任せたほうが時間もストレスもかからない。その分、自分の仕事に時間を使えますし。
それに、当社の場合、契約書の記載と役所の見解がちがっていたこともあり、手間がかかったと思います。実際に柏崎さんには、何度も役所に足を運んでもらい、必要書類を確認してきてくれました。
私は、過去の書類を探すだけ。一切、苦労はありませんでした。
柏崎)
いえいえ、私どもは、それなりに苦労してたんですよ(笑)
というのは、冗談ですが、役所との事前交渉(上図②)は、とても大切だと思っています。
建設許可を通すためには、何が必要かという確証を得るために交渉が必要です。
そのためには、まず役所に「この書類で許可が得られるか?」という提案(上図①)をします。その交渉(上図②)を経て、確証が取れます。その後、はじめて証明書類を精査し、クライアント(今回のケースでいえば、藤原様)に書類の準備(上図③)をお願いしています。
この3つの段階がなければ、何度も役所とのやり取りが発生し、時間がかかってしまいますし、心証も悪くなってしまいます。正直、手間はかかりますが、ムダなく最短で許可を取得するには、不可欠なプロセスと当事務所では考えています。
■ 誠意ある対応にくわえ、アフターフォローも完璧
― 先輩ユーザーとしてのアドバイスをお聞かせください
建設業許可を取得しようとお考えの方はご存知だと思いますが、建設業許可のメリットは大きいです。500万円以上の工事契約は受注できますし、公共工事の入札のスタートラインにも立て、社会的な信頼度もアップ。場合によっては、金融機関からの融資にも有利になることもあるでしょう。しかし、労災保険の負担料が16/100と高くなるなどのデメリットも、少なからずあります。メリットとデメリットを熟考したうえで、申請の判断をされるとよいでしょう。
周囲に建設業許可の専門家を探している人がいれば、迷わず柏崎さんを紹介したいと思います。手間がかかったにもかかわらず、誠意ある対応をしてくださいましたし、取得後のアフターフォローも完璧でしたので。
― 無事に手続きが済んだ後、藤原様のお声掛けで食事会を開いてくださったそうですね
あまりにみなさんがよくやってくださったので、お礼も兼ねて、ちょっと1席設けました。若い方はいいですね。みなさん、元気ですし、楽しかったですよ。
柏崎)
その節は、ごちそうさまでした。
ただ、いちばん元気でハッスルされてたのは、藤原様でしたけどね(笑)
藤原様主催の打ち上げ
― 柏崎法務事務所に期待することをお聞かせください
建設業許可について知識のない私にも、わかりやすく説明してくれ、なるべく負担にならないよう対応してくれました。また、優秀なスタッフの方にも助けられ、希望の期間内に建設業許可が取得することができました。まさに、プロフェッショナルな仕事ぶりです。今後も、何かとお世話になると思いますが、引き続き、宜しくお願いします。
企業名 有限会社藤原興業
設立 平成13年9月3日
資本金 300万円
代表 藤原 敏廣様
所在地 神奈川県横浜市旭区中白根1-14-2
URL www.f-jinzai.com